「仕事を辞めたい日もある。でも、転職するほどなのかな」
「今の会社に残ったほうがいい気もする」
転職するか迷っていると、頭の中で何度も「辞める・残る」を行ったり来たりします。
私自身もそうでした。
2016年2月から2024年7月まで約8年半、同じ職場で働きましたが、その途中で何度も「辞めようかな」と考えています。
それでも、なかなか決められませんでした。
今振り返ると、当時の私は「辞めるべきか、残るべきか」の答えばかり探していたんですよね。
でも、本当に先に考えたほうがよかったのは別のことでした。
「今困っていることは、この会社にいるまま変えられるのか?」
です。
変えられる可能性があるなら、残る選択肢があります。
反対に、何年も同じことで悩んでいて、改善する具体的な見込みもないなら、環境を変えることを考える理由になります。
この記事では、私自身が長く転職を迷った経験も踏まえて、今の会社に残るか、転職するかを判断するための考え方を紹介します。
まず「転職するべきか」を考えない

転職するか迷ったとき、いきなり
「転職するべき?」
と考えても、なかなか答えは出ません。
その前に、
「私は今の仕事の何を変えたいんだろう?」
と考えてみてください。
たとえば、
「仕事が嫌」
だけでは、原因が分かりません。
「人間関係がつらい」
まで分ける。
さらに、
「特定の上司との関係がつらくて、仕事へ行くこと自体がしんどい」
まで具体的にします。

残業なら、
「最近だけ忙しい」のか、
「何年も長時間労働が続いている」のか。
給料なら、
「仕事内容に対して低いと感じる」のか、
「生活そのものが厳しい」のか。
同じ「辞めたい」でも、原因によって取れる選択肢は変わります。
だから最初に決めるのは、辞めるか残るかではありません。
自分は何から離れたいのか。何が変われば、今の会社でも働き続けられるのか。
まずはここを言葉にしてみてください。
転職するか迷ったときの3つの判断基準

「嫌だから辞める」
「転職が怖いから残る」
この二択になってしまうと、判断するのが難しくなります。
私なら今、次の3つを順番に確認します。
1.今の不満は、この会社の中で変えられる?
まず確認したいのが、今抱えている問題を現在の会社で変えられる可能性があるかです。
たとえば、特定の人との人間関係だけが問題なら、異動によって状況が変わるかもしれません。
仕事内容への不満なら、担当業務や部署が変わることで解消できる可能性があります。
一方で、
- 会社全体の働き方
- 慢性的な長時間労働
- 給与体系
- 評価制度
- 社風や価値観
などは、自分一人では変えにくいことがあります。
ここで大事なのは、「つらいかどうか」だけではなく「改善する道があるか」まで見ることです。
私の場合、約8年半リユース業で働きました。
アルバイトから始めて、3年目からはリーダーとして人の育成や店舗運営にも携わっています。
最初から辞めたかったわけではありません。
ただ、2018年ごろには「辞めたい」と考えるようになり、その気持ちは少しずつ強くなっていきました。
大きな悩みの一つが人間関係でした。
それでもすぐには辞められず、最終的には休日にも仕事のことが頭から離れず、眠れないこともありました。
仕事の問題が、仕事の時間だけで終わらなくなっていたんですよね。
今振り返ると、
「まだ我慢できるか?」
ではなく、
「この問題が変わる具体的な見込みはあるか?」
をもっと早く考えてもよかったと思っています。
2.「残りたい」のか、「失うのが怖い」のか?
これは、転職を迷っていた当時の自分に一番聞きたいことです。
辞めたい気持ちが強くても、会社には残るメリットがあります。
給料には不満があるけれど、人間関係はいい。
忙しいけれど、やりたい仕事ができている。
福利厚生がいい。
今の会社だから経験できる仕事がある。
こうしたものは、もちろん残る理由になります。
ただ、
「この会社に残りたい」
のと、
「今持っているものを失うのが怖い」
のは似ているようで違います。
私も約8年半働き、途中からはリーダーとして人の育成や店舗運営に関わっていました。
だから転職を考えるたび、
「ここまで積み上げたキャリアがなくなるんじゃないか」
「収入が途絶えたらどうしよう」
「次の職場で馴染めなかったら?」
と考えていました。
今まで歩いてきたレールから外れること自体が怖かったんだと思います。
でも、ここには一つ落とし穴があります。
「失いたくない」という気持ちは、「今の環境が自分に合っている」という証拠ではありません。
今の会社に残るメリットを書き出すなら、その横に、
「これは本当に残りたい理由?」
「それとも、変わるのが怖いだけ?」
と書いてみてください。
ここを分けるだけでも、自分が何に迷っているのか見えやすくなります。
3.このまま1年働いた自分を想像する
転職するか迷ったら、
「今日つらいか」
だけではなく、
「この状態が1年続いたらどうか」
も考えてみてください。
数か月後に異動が決まっている。
繁忙期が終われば残業が減る。
上司が変わる予定がある。
こうした具体的な変化があるなら、少し待ってみる選択肢もあります。

でも、
去年も同じことで悩んでいた。
一昨年も辞めたいと思っていた。
そして来年も同じ状況になりそう。
それなら「時間が解決してくれる」とは限りません。
私自身、2018年ごろには辞めたいと考えるようになっていました。
2020年ごろには転職エージェントにも相談しています。
実際に転職の話が進んだ時期もありましたが、コロナショックと重なって白紙になり、その後も同じ職場で働き続けました。
2022年夏以降は、辞めたい気持ちがさらに強くなります。
そして実際に退職したのは2024年です。
最初に辞めたいと思ってから、かなり長い時間がかかりました。
もちろん、長く働いたこと自体を後悔しているわけではありません。
その間に得た経験もあります。
ただ、
「もう少し待てば変わる」と「変わる根拠がある」は別物です。
ここは、当時の自分にも伝えたいことです。
転職したら、その悩みはなくなる?

ここまで読んで、
「じゃあ、変えられないなら転職したほうがいいの?」
と思ったかもしれません。
でも、もう一つだけ確認してほしいことがあります。
その悩みは、会社を変えれば解決する問題でしょうか。
たとえば、
「今の上司との関係がつらい」
なら、環境を変えることで解決する可能性があります。
「会社の評価制度に納得できない」
なら、評価制度の違う会社を探す意味があります。

一方で、
「営業という仕事そのものがどうしても苦しい」
のに、会社だけ変えて同じ営業職へ転職したら、同じ悩みを繰り返すかもしれません。
転職すると変わるのは「会社」です。
職種まで変えなければ仕事内容の一部は残りますし、自分自身の考え方や苦手なことが全部リセットされるわけでもありません。
だから、
「今の会社で変えられるか?」
と同時に、
「会社を変えれば解決するのか?」
も考えてみてください。
この2つをセットで見ると、転職すべき問題なのか、仕事内容や働き方そのものを見直したほうがいいのか、少し切り分けやすくなります。
感情だけで決められないなら「事実」に変えてみる

「もう辞めたい。でも辞めるのも怖い」
こうなると、頭の中だけで何度考えても同じところをぐるぐるしがちです。
そんなときは、一度紙やスマホのメモに書き出してみてください。
- 何が一番つらいのか
- その状態はいつから続いているのか
- 異動や業務変更などで改善できるのか
- 睡眠や休日など、仕事以外にも影響しているか
- 半年〜1年以内に状況が変わる具体的な予定はあるか
- 会社を変えたら、その問題は解決しそうか

たとえば、
「もう無理」
だけだと判断しにくいですよね。
でも、
「同じ人間関係で2年以上悩んでいる」
「休日も仕事のことを考えてしまう」
「異動の予定もない」
「同じ会社にいる限り、関わる相手も変わらない」
と書くと、かなり見え方が変わります。
これは感情を無視するためではありません。
むしろ逆です。
モヤモヤを事実に翻訳して、自分が何に苦しんでいるのか見えるようにするためです。
転職するか決める前に、情報だけ集めてもいい

ここも、当時の私は勘違いしていました。
転職サイトを見る。
求人を調べる。
転職エージェントへ相談する。
こういうことを始めると、もう今の会社を辞める方向へ進まなければいけないような気がしていたんです。
でも、
転職活動を始めることと、退職を決めることは別です。
まだ迷っているなら、
「転職するため」ではなく、
「残るか転職するか判断するため」
に情報を集めてもいいんです。
たとえば、
- 自分の経験で応募できる求人はあるか
- 同じ仕事なら他社の年収はいくらくらいか
- 今より働き方の合う会社はあるか
- 自分の経験は他社でも通用しそうか
を調べるだけでも、判断材料は増えます。

今いる会社しか見えていない状態だと、
「辞めたら全部なくなる」
「ほかでは働けないかもしれない」
と思いやすくなります。
でも、外を見た結果、
「やっぱり今の会社って悪くないな」
と思うことだってあります。
それなら、それも立派な答えです。
逆に、
「思っていたより選択肢があるかもしれない」
と分かることもあります。
転職するか迷ったら、いきなり人生の答えを出そうとしなくて大丈夫です。
決断する前に、判断材料を増やす。
それくらいから始めてもいいと思います。
まとめ|転職するか迷ったら「変えられる問題か」から考えよう

転職するか、今の会社に残るか。
迷っていると、この二択ばかり考えてしまいます。
でも、最初から答えを出す必要はありません。
まずは、次の順番で整理してみてください。
- 自分は今の仕事の何を変えたいのか
- その問題は今の会社で変えられるのか
- 「残りたい」のか、「失うのが怖い」のか
- このまま1年働いたら、同じことで悩んでいないか
- 会社を変えれば、その問題は解決するのか
- 判断材料が足りないなら、外の情報を集めてみる

私は2016年2月から2024年7月まで、約8年半同じ職場で働きました。
今振り返ると、「もっと早く辞めればよかった」と思う部分もあります。
ただ、だからといって、転職するか迷っている人全員に「すぐ辞めたほうがいい」とは思いません。
状況は人それぞれだからです。
ただ一つ、昔の自分に言えるとしたら、
「辞める勇気があるか」ばかり考えなくてよかった。
ということです。
必要だったのは勇気より、
「この問題はここに居続けて変わるのか?」
と冷静に見ることだったのかもしれません。
転職するかどうかは、そのあと決めても遅くありません。
まずは、
「今困っていることは、この会社で変えられるのか?」
ここから考えてみてください。

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