「仕事を辞めたい。でも、次の仕事が決まっていない」
この状態だと、
「先に辞めても大丈夫かな」
「やっぱり次を決めてから辞めるべきかな」
と迷いますよね。
僕自身、次の仕事を決めないまま、約8年半勤めた会社を辞めました。
当時は、
「1〜2か月くらい休んだら、またどこかで働くだろう」
くらいに考えていました。
約8年半働いて、リーダーも経験していたので、
「アルバイトくらいなら、またすぐ採用されるだろう」
という感覚もあったんです。
でも、実際はそんなに単純ではありませんでした。
今振り返って思うのは、「次の仕事が決まっているか」以上に、
「予定どおり次が決まらなかったときにどうするか」
を考えておくことが大事だったということです。
次の仕事が決まっていなくても、退職自体はできます。
ただ、
「辞められる」と「辞めたあと困らない」は別の話です。
この記事では、次を決めずに退職した僕の経験から、先に辞めるなら何を考えておいたほうがいいのかをまとめます。
仕事を辞めたいけど次がない。それでも辞める選択肢はある

「次の仕事が決まるまで辞めてはいけない」
僕は、必ずしもそうだとは思っていません。
働きながら転職活動をして、次の会社を決めてから辞める。
収入が途切れにくいという意味では、安心しやすい方法です。
でも、誰もがその状態で転職活動までできるとは限りません。
僕自身も、辞める前は病気やケガを抱えていました。
当時は自分の状態についての理解も浅く、
「会社から離れて休めば良くなるだろう」
と思っていました。
だから僕にとっての退職は、「無職になる」というより、少し長めの休暇を取るくらいの感覚だったんです。
とにかく会社を辞めることが先で、その後まで深く考える余裕がありませんでした。

ところが、実際に会社を離れてみると、思っていたほど簡単ではありませんでした。
だから今なら、
「次を決めてから辞めるべきか」
だけでは考えません。
それよりも、
「もし予定どおり次へ進めなかったとしても、しばらく生活できるか?」
を先に考えます。
自分で決められるのは「いつ辞めるか」であって、「いつ次の仕事が決まるか」ではないからです。
先に辞めるなら「何か月生活できるか」を確認する

次の仕事を決めずに辞めるなら、まず確認したいのがお金です。
難しい計算は必要ありません。
まずは、
「最低でも毎月いくらあれば生活できるのか」
を出してみます。
たとえば、最低限の生活費が月15万円で、生活に使えるお金が60万円あるなら、単純計算では4か月分です。
でも、当時の僕はこうした計算をしていませんでした。
実家暮らしで、有給も約2か月残っていたので、
「休んだあと働けば何とかなるだろう」
と考えていたんです。
でも、実際にはかなり厳しかった。
僕が見落としていたのは、
「その期間中に、予定どおり動けるとは限らない」
ということでした。
転職活動を始められないかもしれない。
思ったより体調の回復に時間がかかるかもしれない。
応募しても、すぐには決まらないかもしれない。
だから、
「次が決まるまで何か月かかるか」
を当てようとするより、
「予定どおりいかなかったとして、自分は何か月生活できるか」
を知っておくほうが大切です。
- 一人暮らしなのか、実家暮らしなのか
- 家族を養っているのか
- 家賃はいくらなのか
- 毎月必ず出ていくお金はいくらなのか
条件は人によって全然違います。
誰かの「次を決めずに辞めたけど大丈夫だった」は、その人の生活条件での話です。

自分の場合はいくら必要なのか?
退職前に一度、自分の数字で確認してみてください。
給与がなくなった後の「お金や支援」を調べておく

もう一つ、退職前にやっておけばよかったと思うのが、
「給与がなくなったあと、どんな制度や相談先を利用できる可能性があるのか」
を調べておくことです。
僕の場合、退職後に自分の病気について調べる中で、
「思っていたより簡単な状態じゃないぞ」
と気づきました。
そこから慌てて、傷病手当金や雇用保険、相談窓口など、自分が利用できる可能性のある制度を家族にも協力してもらいながら調べました。
ただ、そのころの僕は頭がうまく回らず、一人で調べて動ける状態ではありませんでした。
だから今振り返ると、
調べられる状態のうちに、相談先や制度だけでも確認しておけばよかった
と強く思います。
「辞めたら調べよう」ではなく、可能なら退職前や最終出勤前に一度確認しておく。
特に病気やケガを抱えている場合は、
「辞めたあとに調べればいい」ではなく、「今の自分が利用できる可能性のある制度はあるか」
だけでも先に確認しておくといいと思います。
たとえば、傷病手当金は、病気やケガのため仕事を休み、給与を受けられない場合などに支給される制度です。
ただし、退職後に誰でも受け取れるわけではありません。
退職後も継続して受給するためには、退職日までに継続して1年以上の被保険者期間があることなど、一定の条件があります。
自分が対象になるかは、加入している健康保険の窓口や公式情報で確認してください。
また、雇用保険の基本手当についても注意が必要です。
基本手当は、原則として就職する意思があり、いつでも就職できる状態で求職活動をしていることなどが必要になります。
病気やケガですぐに働けない場合には、基本手当をすぐ受けられないことがあり、一定の場合には受給期間を延長できる制度もあります。
「退職したら失業手当があるから大丈夫」と決めつけず、自分の状況ではどうなるのかを確認しておくことが大切です。
そして、お金だけでなく、
「困ったとき、どこへ相談するか」
も知っておくと安心です。

たとえば、相談内容によって次のような窓口があります。
- ハローワーク:雇用保険の手続きや仕事探し、就職に関する相談
- 保健所・精神保健福祉センターなど:心身の健康や福祉に関する相談
- 労働基準監督署など:賃金や労働条件など、労働関係の相談
- 法テラス:法的トラブルについて、法制度や適切な相談窓口などを案内
公的な制度にはそれぞれ利用条件があります。
制度の内容や条件が変わる可能性もあるので、利用するときは最新の公式情報や窓口で確認してください。
「辞めたら何をするか」まで決めておく

ここは、僕がかなり見落としていたところです。
退職するとき、次の仕事が決まっていなかっただけでなく、
「辞めたあと、何をするか」も決めていませんでした。
「1〜2か月休めば、そのうちまた働くだろう」
と思っていましたが、病気やケガは思っていたようには良くなりませんでした。
そして困ったのが、
「何をしたらいいのか分からない」
ことでした。
ずっと仕事のことばかり考えていたから、いざ仕事から離れても何をして過ごせばいいのか分からない。
趣味も楽しめないし、転職活動も手につかない。
そこで初めて、
「こんな状態で、本当にまたすぐ働けるのか?」
という不安が出てきました。
ここで一つ、お伝えしたいことがあります。
「辞めれば楽になる」と「辞めればすぐ次へ動ける」は別です。
会社から離れれば、仕事そのものからは距離を置けます。
でも、自動的に「よし、次を探そう」と動けるとは限りません。
だから、次の会社までは決まっていなくても、
「辞めたあと、まず何をするか」
「最初の1週間で何を確認するか」
くらいは考えておくのがおすすめです。
たとえば、
- 求人をながめてみる
- 生活費を整理する
- 使える制度や相談先を調べる
- 自分がどんな働き方をしたいか、少し書き出す
5年後、10年後まで決める必要はありません。
次の会社ではなく、「次の一手」を決めておく。

それだけでも、辞めたあとの迷い方は少し違うと思います。
「次がない」の本当の怖さとは?
次の仕事が決まっていない状態で辞めると聞くと、
「無職になること」
が一番怖く見えると思います。
でも、僕が実際に経験して怖かったのは、無職になること以上に、
予定が崩れたときの「次の一手」がないこと
でした。
「休めば良くなる」
「アルバイトならすぐ決まる」
その前提が崩れた瞬間、
「じゃあ、ここから何をすればいいんだろう」
と立ち止まってしまったんです。
だから、次を決めずに辞めるなら、
「うまくいった場合」より、
「思ったようにいかなかった場合にどうするか」
を少しだけ考えておいてほしいなと思います。
これは悲観的になるためではありません。
辞めたあとの自分を助けるための、優しい準備です。
準備する余裕がないほどつらい場合は?

ここまで「生活費の確認」や「制度を調べること」をお伝えしました。
でも、僕の経験から一つだけ付け加えさせてください。
すべて準備できるまで、絶対に辞めてはいけないわけではありません。
当時の僕も、心身の不調で頭がうまく回らない時期がありました。
「もっと準備してから辞めればよかった」
と思うこともありますが、
「準備不足だったこと」と「退職した判断」は別
だと考えています。
準備できる状態なら、しておいたほうがいい。
でも、準備すること自体が難しいほどつらい場合まで、
「全部準備できていないから、まだ辞めてはいけない」
と自分を追い込む必要はないと思っています。
この記事で紹介した準備は、無理をして働き続けるためのプレッシャーではありません。

準備できるときに、辞めたあとの自分を少し助けるためのものです。
もし今、健康上の不安があって準備すら難しい場合は、一人で抱え込まず、医療機関や自分の状況に合った専門の相談先を頼ることも選択肢です。
まとめ|「次がない」なら、次の会社より「次の一手」を

仕事を辞めたい。
でも、次の仕事は決まっていない。
そんなとき、
「次を決めるまで絶対に辞めてはいけない」
とは思いません。
ただ、
「まあ、何とかなるだろう」だけで進むのはおすすめしません。
最低でも、次の4つは一度整理してみてください。
- 毎月いくらあれば生活できるのか
- 予定どおり働けなかった場合、何か月生活できるのか
- 給与がなくなったあとに確認すべき制度や相談先は何か
- 辞めたあと、最初に何をするのか
僕の場合、実家暮らしで、最終出勤後も約2か月の有給が残っていました。
それでも、想定していたようには進みませんでした。
退職前の僕は、
「辞めたあと、いつ働き始めるか」
を考えていました。

でも今なら、
「予定どおり働けなかったら、そのときどうする?」
まで考えます。
次の仕事が決まっていることより、
決まらなかったときの「次の一手」があること。
次がない状態で退職を考えているなら、まずはそこから、少しずつ整理してみてくださいね。

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