「社内SEを辞めたい。でも、転職して後悔しないか不安」
そんなとき、最初に考えたいのは「辞めるべきか」ではありません。
自分は、いったい何を辞めたいのか。
ここを先に整理したほうが、次の選択を間違えにくくなります。
社内SEという仕事そのものが合わない場合と、人員体制や担当業務など今の会社に原因がある場合では、変えるべきものが違うからです。
もう一つ考えてみてほしいのが、
「何が変われば、社内SEを続けられそうか」
という問いです。
この答えが見えてくると、「社内SEを辞めたい」のか「今の会社を辞めたい」のかも整理しやすくなります。
社内SEを辞めたい理由は「職種」だけとは限らない

社内SEを辞めたいと感じる理由には、業務範囲の広さ、問い合わせやトラブル対応、社内調整、評価への不満、やりたい仕事とのミスマッチなどがあります。
たとえば、
「システム改善を進めたいのに、問い合わせ対応ばかりしている」
「幅広い仕事を担当しているのに、評価されている実感がない」
「技術を磨きたいのに、調整業務が中心になっている」
といった状態です。
ただ、ここで「だから社内SEは自分に合っていない」とすぐ結論を出すと、原因を取り違えることがあります。
問い合わせ対応そのものが嫌なのか。
問い合わせが一人に集中する体制が嫌なのか。
開発や企画をやりたいのに、問い合わせ対応ばかり任されていることが嫌なのか。
同じ「辞めたい」でも、中身は違います。
社内SEがきつい理由そのものについては、
別記事「社内SEがきついと言われる6つの理由|楽そうなのにしんどい原因と会社による違い」で詳しく整理しています。
この記事では、その先の「じゃあ辞めるべきなのか」を考えていきます。
「社内SE」と「今の会社」のどちらを辞めたいのか整理する

社内SEを辞めたいと思ったら、一度だけこう考えてみてください。
「今一番つらいことがなくなったとしても、社内SEを辞めたいか?」
たとえば、
人員が増えて仕事を分担できるなら続けたい。
問い合わせ対応が少ないなら続けたい。
もっと企画や技術に関われるなら続けたい。
そう思えるのであれば、辞めたいのは社内SEそのものではなく、現在の会社や役割かもしれません。
反対に、会社が変わったとしても、
「社内の人と調整する仕事そのものをしたくない」
「システムを運用・管理する仕事から離れたい」
と感じるのであれば、職種そのものを見直したほうが合っている可能性があります。
つまり、「辞めたい理由」をたくさん挙げることより、
自分が続けられる条件を考えるほうが、判断材料になりやすい
ということです。
社内SEを続けるか転職するか判断する3つのポイント

転職するか迷ったときは、順番に3つ確認してみます。
1.何が変われば今の仕事を続けられそうか
まず考えたいのは、
「今の仕事で、一つだけ変えられるとしたら何を変えたいか」
です。
問い合わせ対応を減らしたい。
担当範囲を狭くしたい。
開発や企画に関わりたい。
評価や給与を改善したい。
人を増やしてほしい。
ここが曖昧なまま転職すると、次の会社でも同じ不満を抱える可能性があります。
逆に「これが変わればかなり違う」が分かれば、それが転職するか残るかを判断する基準になります。
2.その問題は今の会社で変えられそうか
次に、その条件を現在の会社で実現できそうか考えます。
担当範囲を見直せる。
上司に相談すれば業務を分担できる。
異動によって希望する仕事に近づける。
こうした余地があるなら、転職しなくても改善できる可能性があります。
一方で、慢性的な人手不足や会社の方針、IT部門そのものの位置づけなど、自分一人では変えにくい問題もあります。
何度相談しても変わらないのであれば、
「もう少し頑張れば何とかなる」と考え続けるより、環境を変えることを検討してもよいでしょう。
3.別の会社なら社内SEを続けたいと思えるか
最後に、
「条件の合う会社なら、もう一度社内SEをやりたいか」
を考えます。
ここで「やりたい」と思えるなら、職種そのものが問題ではない可能性があります。
社内SEは、会社によって仕事内容や体制がかなり違います。
一人で幅広く担当する会社もあれば、インフラ、セキュリティ、企画などをチームで分担する会社もあります。
そのため、
「社内SEを辞める」
だけではなく、
「社内SEのまま会社を変える」
という選択肢も残して考えたほうがいいでしょう。
社内SEを辞めて後悔しないために退職前に確認したいこと

「もう辞めたい」という気持ちが強くなると、とにかく今の環境から離れることが最優先になりやすくなります。
でも、退職すると現在の問題がなくなる代わりに、別の問題が出てくることもあります。
私自身は社内SEの経験者ではありませんが、以前の仕事で「辞めたい」と思いながら長い期間働き続け、
最終的には次の仕事を決めないまま退職したことがあります。
当時は、
「とりあえず辞めれば何とかなる」
と思っていた部分もありました。
実際、仕事を辞めればその職場で抱えていた悩みからは離れられます。
でも当然、収入や次の仕事をどうするかという別の問題は残ります。
振り返ると、退職前にもう少し相談先を確保したり、利用できる制度を確認したり、その後の生活について整理しておけばよかったと思っています。
もちろん、「次の仕事が決まるまで絶対に辞めてはいけない」という話ではありません。
事情によっては、転職活動より先に現在の環境から離れる判断もあります。
ただ、可能であれば退職前に、
退職後の収入をどうするか。
次の仕事では何を変えたいのか。
次の会社でも同じ問題が起こらないか。
この3つだけは確認しておくと、辞めた後の判断がしやすくなります。
社内SE経験を活かして「会社を変える」という選択肢もある

社内SEを辞めたいからといって、必ず別職種へ行く必要はありません。
「仕事内容そのものは嫌いではない。でも今の会社の体制はきつい」
という場合は、別の会社で社内SEを続ける方法もあります。
ここで大事なのは、次の求人を「条件が良さそう」で選ばないことです。
今の会社で嫌だったことを、次の会社を選ぶ条件に変えます。
たとえば、
「問い合わせで毎回仕事が止まるのが嫌だった」
のであれば、次はヘルプデスクの分担体制を確認する。
「何でも屋状態がきつかった」
のであれば、情報システム部門の人数と担当範囲を見る。
「技術的な経験を積めないのが不満だった」
のであれば、入社後に担当する業務と、将来的に経験できる仕事を確認する。
「ベンダーとの調整しかしていないのが嫌だった」
のであれば、どこまで社内で設計・構築している会社なのかを見る。
こうすると、今の不満がただの愚痴ではなくなります。
次の環境で同じ失敗をしないための求人選びの基準になります。
転職するときに大切なのは、「今の会社から離れること」だけではなく、
次は何を変える転職なのか
を決めておくことです。
「社内SEは続けたいけれど、今の会社は変えたい」という場合は、別の会社で社内SEを続ける選択肢があります。
社内SEへの転職を考えている人は、「社内SE転職ナビの評判や特徴」も参考にしてみてください。
まとめ|社内SEを辞めたいなら「残れる条件」から考える

社内SEを辞めたいと感じたとき、
「辞めるべきか、我慢するべきか」
の二択で考える必要はありません。
まず整理したいのは、
何が変われば、自分はこの仕事を続けられるのかです。
人員が増えれば続けたい。
問い合わせ対応が減れば続けたい。
もっと技術や企画に関われるなら続けたい。
そう思えるのであれば、変えたいのは職種ではなく、会社や役割かもしれません。
反対に、環境や担当が変わっても社内SEの仕事内容そのものを続けたいと思えないのであれば、別職種を含めて考えることになります。
そして、今感じている不満は、次の会社を探すときにも使えます。
「何が嫌だったか」を、「次は何を確認するか」に変える。
ここまで整理できれば、「つらいから辞める」だけではなく、自分が次にどんな環境を選びたいのかも見えやすくなります。
次の記事では、「社内SEに向いていないかもしれない」と感じている人に向けて、苦手なことがあるだけなのか、
仕事内容そのものとの相性を見直したほうがいいのかを整理します。

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